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NPO法人日本瓦葺技能継承甍会

活動報告

活動報告一覧

平成26年度 後期 初級伝統的瓦葺技能研修会 活動報告

2015年03月01日

『平成25年度 第2期 後期 中級伝統的瓦葺技能研修会』11月静岡会場 活動報告

2014年12月01日

『平成26年度 第2期 後期 中級伝統的瓦葺技能研修会』9月静岡会場 活動報告

2014年10月01日

平成26年度 第5期 通常総会

2014年06月27日

H26総会-1
平成26年度 NPO法人日本瓦葺技能継承会甍会 
通常総会 理事・監事会 報告書
 
日 時
平成26年 5月30日(金)~6月1日(日) 
場 所
広島県尾道市 尾道千光寺山荘 会議室
役員
本勇人(理事長)、松枝康雄(副理事)、北原清治(副理事)、新井正人(理事)、徳舛秀治(理事)、川﨑忠之(理事)、熊谷裕二(理事)笹原真二(理事)、猪島具幸(理事)、村山廣典(監事)、河合義夫(監事)、
代表理事
塚本勇人    印
報告書作成者
川﨑忠之    印
議事録署名人
丹 富弘    印 
 
平成26年5月31日(金)15:50
理事・監事会  司会 松枝副理事
 ・理事長挨拶
1)      タイムスケジュールについて
 ・明日からの総会と研修の流れと確認
   講師のお迎え等の確認
2)      総会の流れの確認
 ・各理事の役割  署名人 議長など
 ・決算報告書の説明
3)      会計について
 ・各理事から今後の運営についての意見が多数出る
   ・予算内での運営を考えるとシビアに考えなければならない
   ・来年の資金調達はどうなるのか
   ・寄付金、芸文基金による運営について
   ・7月の初級、中級同時開催について
   ・削れるところは削って節約しなければならない
4)      屋根瓦調査報告書の説明
 ・各地方の文化財、または文化財になりうる寺社仏閣などを調査し、
  維持管理をする。
 ・広く会員に物件を挙げてもらい、甍会の事業として認めてもらえることがこの先
  重要になってくる。文化庁からの依頼が今後増えれば。
5)      その他
 ・明日の見学に河合監事の知り合いがオブザーバーとして参加
 ・次回の総会の開催地について
  奈良、京都、仙台が候補に
 
 
 
 
平成26年5月31日(土)14:00~15:15
 通常総会 司会 松枝副理事
1.            追悼
 ・徳舛敏成塾長、佐藤利夫初代会長に黙祷
2.            開会のことば
 ・北原副理事
3.            理事長挨拶
 ・塚本理事長
  10数年ぶりの尾道開催で故徳舛塾長との思い出の地
  準備していただいた、河合監事、笹原理事に感謝の意
  初級、中級研修会も軌道に乗りつつある。
4.            来賓紹介
 ・広島県尾道市教育委員会 文化振興課
  文化財係 主事兼学芸委員 西井 亨氏
5.            定足数確認
 ・社員総数112名 出席者32名 委任状43名
 ・総会成立
6.            議長選出
 ・猪島理事を議長に選出
7.            議事録署名人 指名
 ・議事録は川崎理事
 ・署名人は丹監事
8.            議事
   第1号議案 平成25年度事業報告の件
 ・松枝副理事より平成25年度事業を報告
   第2号議案 平成25年度収支決算報告の件
 ・新井理事より平成25年度収支決算を報告
 ・訂正箇所を報告(賛助会員の法人と個人が逆の表示になっている)
   第3号議案 会計監査報告
 ・村山氏により監査を報告
 ・河合監事より、会費、返金、会報の箇所について質問。新井理事が応答
   第4号議案 平成26年度事業計画(案)承認の件
 ・北原副理事より報告
 ・塚本理事より補足
   第5号議案 平成26年度収支予算(案)承認の件
 ・新井理事より報告
 ・櫻井氏より収支決算報告書と案の減価償却費の表記について質問
  新井氏が減価償却費は予備費の中に含まれ、間違いではないが、併記して訂正した予算書を後日作成することで了承。
   第6号議案 次回総会開催地決定の件
 ・多数決で仙台に決定
 ・日時は後日理事会により決定する。
   第7号議案 その他
すべての議案が了承され、議長解任。
・事業説明 北原副理事
 屋根瓦調査報告書の説明。河合、村山監事より質問
9.   平成25年度褒章 表彰受賞者発表
   ・塚本理事長が内閣総理大臣表彰 ものづくり日本大賞を受賞
10. 新入会員紹介
11. 退会者報告
   ・松枝氏より入会、退会者を報告
12. 来賓祝辞
   ・西井氏より祝辞
   ・明日、見学するお寺の中にこれから修復されるものがいくつかあり、
    予算も組まれているとの事。
   ・暑くなる予定だが、散策しながら、興味深いお寺を説明しながら歩きます。
13. 閉会のことば
   ・北原副理事
 
 
15:30~17:00
特別講演「古代瓦にみられる東アジアとの交流史」
    ~飛鳥時代を中心に~
帝塚山大学文学部 日本文化学科准教授 
帝塚山大学考古学研究所長・付属博物館長
      清水昭博先生
1)      はじめに
・自身の紹介と今日お話しするポイントについて。
2)      飛鳥時代の瓦の変遷
・仏教伝来の後に百済から4人の瓦博士が渡来。
・7世紀前半、中ごろ、後半と軒丸瓦が変化。朝鮮半島の影響
3)      素弁蓮華文
・飛鳥寺の瓦当は花組、星組に大別。双方とも百済からだが、見本となる建物が違う。
・各寺院のルーツをたどって紹介。
4)      単弁蓮華文
・誕生から山田寺式への変遷
5)      複弁蓮華文
・百済、新羅から、川原寺、本薬師寺、藤原宮、平城宮式への変遷
6)      まとめ
・飛鳥時代を通じて、百済、新羅、高句麗などからの影響が大きい。
・直接的な影響は奈良時代から。
7)      質疑応答
・花組、星組は付けた人物が宝塚ファンだった。
・瓦博士の4人の役割について。
・焼成温度について。
・須恵器との関係について。
・焼成した窯あとについて。
・先生がなぜ古瓦に魅せられたか。
等、多数の質問に対し清水先生が応答。
 
平成26年6月1日(日)8:10~12:00
文化財見学研修
  ・フロント集合・出発(浄土寺まで徒歩にて散策移動)
   文化財見学研修移動 慈観寺~福善寺~常称寺~常泉寺~金剛院~西郷寺~浄土寺
  ・真言宗泉涌寺派 大本山 転法輪山 浄土寺様 
国宝 本堂、客殿、庫裏、方丈、阿弥陀堂、伽藍を見学
   客殿では修復途中の現場を見学。中庭の瓦について時間をかけ説明を聞く。
  ・山門の下で写真撮影。                    
*ご解説: 広島県尾道市教育委員会 文化振興課 文化財係
                 主事兼学芸委員
                  西 井   亨 氏
                 公益財団法人 文化財建造物保存技術協会 
                 国宝 浄土寺方丈他五棟設計監理事務所長
                  小 林 純 夫 氏         
  ・12:00~昼 食~食後解散   
            お食事処 『宮徳』にて昼食。解散。
13:30~15:30
役員会 
・総会、研修会の総括。
・今後の運営について。
・新尾道駅にて解散。
H26総会-2 H26総会-3 H26総会-4 H26総会-5

『平成25年度 第2期 前期 中級伝統的瓦葺技能研修会』7月京都会場 活動報告

2013年07月30日

25中級7月-1
日 時
平成25年7月18日(金)~21日(日) 
場 所
京都府京都市 「コミュニティー嵯峨野」御室会議室
役員講師
本勇人(理事長)、北原清治(副理事長)、松枝康雄(副理事長)
德舛秀治(理事)熊谷裕二(理事)、川﨑忠之(理事)、河合義夫(監事)
報告書作成者
川﨑忠之 新崎哲也
記録・撮影
岸 秀治郎
参加者  受講生:12名 オブザーバー:7名 講師:8名 補助員:2名
 
平成25年7月18日(木)
(時限)3時限  (科目)開講式  (講師)理事・監事
 「 オリエンテーション 記念撮影 」
       ・松枝副理事 開会のことば
       ・塚本理事長 挨拶
       ・文化庁文化財部参事官(建造物担当)調査部門 
        文部科学技官 西岡 聡 様 挨拶
       ・独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所 
        所 長 亀井 伸雄 様 挨拶
       ・受講者確認・紹介
       ・オブザーバー確認・紹介
       ・北原副理事 カリキュラム説明
       ・理事紹介
       ・記念写真撮影 (全員参加)
 
平成25年7月18日(木)
(時限)4,5時限 (科目)保護・法規
(講師)文化庁文化財部参事官(建造物担当)調査部門 
        文部科学技官 西岡 聡 氏 
 ・資料とスライド
「 文化財保護:保護法・建築法規等関係法規の概略 」
 ・文化財保護法とは
 ・文化財の体系の説明
 ・国宝および重要文化財指定基準について
 ・登録有形文化財の理念と基準
    阪神大震災時の重文15番館の写真を交え解説。耐震補強をする際の理念
     1意匠を損なわないこと
     2部材を傷めないこと
     3可逆的であること
     4区別可能であること
 ・建築基準法
   昔の建物にはこれに当てはまらないものが多く、バランスをとりよい方法を選択する。
 
平成25年7月18日(木)
(時限)6,7,8時限 (科目)修復概論
(講師)独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所 
    所長 亀井 伸雄 氏   ・資料とスライド
 
「 文化財建造物の保存修理と保護行政の現状について 」
・文化財保護の歴史と文化財保護法
  文化財保護法の目的=国民の文化的向上に資する世界文化の進歩に貢献する。 
文化財建造物の保護の歴史と指定基準について
  ・文化財建造物の保存修理事業について
    文化財修理における考え方や補強例を唐招提寺等の写真を交えて解説。
    技術の保存と継承への取り組みを紹介。ふるさと文化財の森構想など
  ・登録有形文化財について
    登録基準について
    伝統的建造物群保存地区選定基準について。篠山、日田市の修理事業例を例に挙げ解説。
 
  平成25年7月18日(木)
(時限)9,10時限  (科目)仮設計画、木工事、左官工事
  (講師)NPO法人・選定保存技術保存団体 日本伝統建築保存会
会 長 西澤 政男 氏   ・資料とスライド
  ・仮設計画 
    足場、素屋根などの規定について。
  ・木工事
    大工技術の解説。各種広報の解説。
    継手、仕口、込栓、胴栓、鼻栓、車知、引合い、差し鴨居、かけご等の解説。
  ・左官工事
    屋根まわり、壁工事、漆喰彫刻、土壁等の解説。

平成25年7月19日(金)
(時限)1、2、3時限  (科目)調査方法・概要
  (講師)公益財団法人 文化財建造物保存技術協会 
      参与 高品 正行 氏   ・資料とスライド
「 粘土瓦の変遷、製造、意匠の変遷 」
 ・日本瓦製造の概要と歴史
  各地域の瓦を紹介しながら、製造方法や機能を解説。
  中国や新羅の文献から古代の製造工程を解説。
 日本に技術が入ってからの唐草や蓮華紋から頻繁に三つ巴が使われた江戸時代までの解説。
・唐草紋の意味
 人間の根源的なものを図案化されたものが渦であり、巴や唐草に積極的にとりいれた。
  ・粘土瓦の気孔性
   小林章夫氏の新聞記事を用いて、気孔性の重要性について説明。真空土錬機による
  瓦が引き起こす結露の問題を提起。
   
 平成25年7月19日(金)
(時限)4、5、6時限 (科目)工法調査
(講師)公益財団法人文化財建造物保存技術協会 
    重要文化財 金剛寺金堂ほか2棟設計監理事務所 
    所長 青木 弘治 氏   ・資料とスライド
「 瓦葺きの仕様・工法の把握 」
 ・現状屋根の計画の把握
  葺き直し施工の計画を立てる。
  金剛寺の現場写真をもとに解説。
  屋根の大きさの実測 棟、軒 等。
  各長さを測る際、左右瓦の数が違う時があるので注意する。
  各基準点位置の確認の際、真隅か振れ隅かに注意。
  各瓦数量の拾い、使用瓦の確認では、使える瓦か、使えない瓦かを仕分け。
  不足分は算出。
 ・各部の現状工法の調査
  欠陥がみられる場合はその原因を知る。
  金剛寺を例に現場見学している感覚で解説。
  野地、葺土 瓦葺 棟積 鬼 箕甲 螻羽 の調査の解説。
  この建物がどういう状態であるかを確認する。
 ・維持管理
 ・規矩術
  差し金を使い、隅勾配 隅山勾配 谷瓦 の勾配を差し金を使って算出。
 
 
平成24年7月19日(金)
(時限)7、8時限 (科目)仕様調査
(講師)理事・監事   「 特定建物・使用瓦の実例・テンプレートの作成 」
 ・塚本理事長指導であらかじめ切っておいた瓦の部材を使い、テンプレートを作っていく。
 ・各部材の書き写す個所の説明。
   極力正確な線を引いて行かないと後にくるいが生じてしまうことも。
   このテンプレートをスキャナで取り込み、データ化してCADで使えるように。
  
平成24年7月19日(金)
(時限)9、10時限 (科目)建築技法形式・名称 構造技法・規矩木割
(講師)NPO法人・選定保存技術保存団体 日本伝統建築保存会
    株式会社 天峰建設 代表取締役澤元 教哲 氏
   「 日本建築の意匠の基本となる構造 技法の返還 規矩木割 」
 ・工事風景をおりまぜ解説、新築は基本生駒の長福寺をお手本に。
 ・規矩術について
  技能=切ったり組んだり
  技術=差し金を使う
  表目、裏目の説明。
 ・全員実際に描いてみながら各勾配を算出していく。
 ・棒隅屋根
  木面戸等の留隅を出す方法を差し金を使って検証。
  垂木のあきに基づく軒の出を定める方法を差し金を使い検証。
 
平成25年7月20日(土)
(時限)1、2、3時限 (科目)保存修理一般
(講師)公益財団法人 文化財建造物保存技術協会 
    事業部 管理室主幹 兼技術 研修センター   
    参事 野尻 孝明 氏   ・資料とスライド
「 文化財修復:原理原則 」
修理事業(工事)の流れと関係者
   ・特徴 先に建物がある  ・調査と記録が重要  ・公共性が高い
   修理事業の文書 (原理原則のありか)
     ・設計図書(仕様書)→解体工事、調査・記録
     ・破損調査 ・技法調査(仕様調査) ・実施仕様 ・史料調査
    以上までを、主に専修寺如来堂を参考に説明
     ・文化財建造物保存修理補助事業実務の手引き(H15、H17改訂)
     ・文化財保護法 (M4太政官布告、M30古社寺保存法)
     ・ヴェニス憲章  1964年
       
平成25年7月20日(土)
(時限)4、5、6時限 (科目)屋根工事
(講師)公益財団法人 文化財建造物保存技術協会
    事業部 設計室史跡整備設計課長
    参事 春日井 道彦 氏   ・資料とスライド
「 建造物屋根形式 」
檜皮、こけら、金属、茅等材料・構造技法の変遷・工法の基礎知識
   ・各葺材ごとに 構成要素、材料、工具、工程、歴史、特徴を
     質疑応答とともに説明
   ・その他の屋根葺材料  石葺、杉皮葺
 
平成25年7月20日(土)
(時限)7、8、9、10時限 (科目)実習・実測調査
(講師)理事・監事   「 特定建物・使用瓦の実例・テンプレートの作成 」
・引き続きテンプレートの作成。
・隅勾配の計算式の説明、宿題 
 
平成25年7月21日(日)
(時限)1、2、3、4、5、6時限 (科目)実習・実測調査
(講師)理事・監事   「 特定建物・使用瓦の実例・テンプレートの作成 」
・引き続きテンプレートの作成。
 ・作成したテンプレートを使い、平瓦展開図の製図。
 ・前日の宿題の回答。
 ・振隅勾配の計算式の説明
 以上を質問、応答を繰り返しながら進行
25中級7月-2 25中級7月-3 25中級7月-4 25中級7月-5
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